新築住宅の工事は、どのような順番で進み、どれくらいの期間がかかるのでしょうか。「上棟」「中間検査」「造作工事」といった言葉が出てきても、実際に何が行われているのか分かりにくいと感じる方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、新築住宅の工事は、大きく「着工前の準備 → 基礎工事 → 建方・上棟 → 屋根・外装 → 断熱・内装 → 設備・仕上げ → 各種検査 → 引き渡し」という順番で進みます。木造の一戸建てでは、着工から引き渡しまでおおむね4〜6か月程度が一つの目安とされますが、建物の規模や仕様、地盤の状態、天候によって変わります。土地探しや設計の打ち合わせを含めた家づくり全体では、1年前後かかることも珍しくありません。
なお、既製品を使わず無垢材を使った加工の多い仕事を行う工務店の場合、一般的な目安よりも工期が長めになる傾向があります。原田建設では、こうした加工の工程が多いことから、着工から引き渡しまでおおむね4〜8か月程度を目安としています。
この記事では、着工前の準備から引き渡しまでの工程を、期間の目安や施主が確認しておきたいこととあわせて解説します。あわせて、島根県邑南町のような積雪の多い地域で新築を検討する際に押さえておきたい視点も整理しています。読み終えたときに、「自分がいつ・何を決めればよいか」がイメージできる状態を目指します。
新築住宅の工事はこの順番で進む【全体像】
まずは、工事全体の流れを俯瞰します。細かい工程の意味は後の章で説明しますので、ここでは「どんな順番で、どれくらいの期間がかかるか」を把握してください。
着工から引き渡しまでの工程一覧と期間の目安
工程一覧表
| 工程 | 主な内容 | 期間の目安 | 施主の関与度 |
|---|---|---|---|
| 着工前の準備 | 建築確認申請、地盤調査、地縄張り、地鎮祭、近隣挨拶 | 数週間〜1か月程度 | 高い(立ち会い・決定事項あり) |
| 基礎工事 | 地盤改良(必要な場合)、配筋、コンクリート打設、養生 | 3〜4週間程度 | 低い(現場確認は可能) |
| 建方・上棟 | 柱や梁など骨組みの組み立て | 1〜2日程度 | 中〜高(立ち会い可能) |
| 屋根・外装工事 | 屋根葺き、サッシ取り付け、外壁下地・仕上げ | 2〜4週間程度 | 低い |
| 断熱・気密・下地工事 | 断熱材の施工、気密処理、電気配線・配管の下地 | 数日〜1週間程度 | 中(この段階でしか見えない部分がある) |
| 内装・造作工事 | 石膏ボード、クロス、フローリング、建具、棚などの造作 | 3〜4週間程度 | 中 |
| 設備工事・仕上げ | キッチン・浴室・トイレ等の設置、クリーニング | 1〜2週間程度 | 中〜高(仕様確認) |
| 外構工事 | 駐車場、フェンス、植栽など | 建物と並行、または引き渡し前後 | 中 |
| 各種検査 | 中間検査・完了検査(法定)、竣工立会い(施主検査) | 数日 | 高い |
| 引き渡し | 鍵の引き渡し、書類の受け渡し、決済 | 1日 | 高い |
期間はあくまで一般的な目安であり、建物の規模や工法、天候、地域の事情によって変わります。正確な工期は契約する工務店・ハウスメーカーに個別に確認してください。
なお、既製品を使わず無垢材を使った加工を多く行う工務店では、この表の目安よりも工期が長くなる傾向があります。原田建設では、こうした加工の工程が多いことから、全体の工期をおおむね4〜8か月程度で見込んでいます。工期の目安は、依頼する工務店がどのような素材・工法で建てているかによっても変わることを踏まえておくとよいでしょう。
「家づくり全体の流れ」と「工事そのものの流れ」の違い
「新築の家が建つまで何か月かかるか」という質問には、2つの答え方があります。
1つは、情報収集・土地探し・設計の打ち合わせ・契約までを含めた「家づくり全体」の期間です。これは1年前後、場合によってはそれ以上かかることもあります。もう1つは、実際に工事車両が入ってから引き渡しまでの「工事そのもの」の期間で、こちらが一般的に4〜6か月程度とされる部分です。
「工期」という言葉が指しているのがどちらなのかを意識しておくと、工務店との打ち合わせでの認識のズレを防ぎやすくなります。
工期がこの長さになる理由
工事期間を聞くと、「もっと短くできないのか」と感じる方もいるかもしれません。しかし、木造住宅の工事には、日数を詰めることが難しい工程があります。
短縮しにくい工程がある
たとえば基礎工事では、コンクリートを打設したあと、強度を確保するための養生期間が必要です。この期間を十分に取らないまま次の工程に進むと、基礎の強度に影響する可能性があります。また、内装や造作の工事は、大工や各職人が手作業で仕上げる工程が多く、人数を増やせば単純に日数が半分になるというものでもありません。
工期の長さだけで施工の良し悪しを判断するのではなく、「どの工程にどれくらいの時間をかけているか」を確認する視点も持っておくとよいでしょう。
また、使用する建材によっても工期は変わります。既製品(工場であらかじめ加工・成形された建材や部材)を中心に使う場合と比べ、無垢材(乾燥・製材のみで、集成加工をしていない天然木材)を使い、現場での加工や造作を多く行う場合は、それだけ手作業の工程が増えるため、工期が長くなる傾向があります。原田建設では無垢材を使った加工の多い家づくりを行っているため、着工から引き渡しまでの目安を4〜8か月程度としています。工期の長さは、使用する建材や施工方法によって前提が異なるため、比較する際は「何を使って、どう作っているか」もあわせて確認するとよいでしょう。
着工前に行う準備と手続き
工事が始まる前にも、いくつかの重要な手続きと確認事項があります。
工事請負契約と最終仕様の確定
工事請負契約を結ぶ前後で、間取りや設備、仕上げ材などの最終仕様を確定させていきます。この段階での決定事項が多いほど、着工後の変更や追加費用の発生を抑えやすくなります。
契約前後に確認しておきたいスケジュール項目
- 着工予定日と引き渡し予定日の目安
- 建築確認申請にかかる期間の見込み
- 仕様変更が可能な期限
- 近隣挨拶を誰が行うか
- 地鎮祭を行うかどうか
一度の打ち合わせですべてを決め切ろうとせず、持ち帰って家族で話し合う時間を取ることも、後悔を減らすうえで有効です。打ち合わせを重ねる中で希望が変わることは珍しくありません。
建築確認申請と関連手続き
工事に着手する前には、建築物が建築基準法などの法令に適合しているかどうかを確認する「建築確認申請」の手続きが必要です。申請が受理され、確認済証が交付されてから着工するのが原則です。
2025年4月からの制度変更で押さえておきたい点
2025年4月に改正建築基準法が施行され、木造住宅に関わる確認申請の扱いが変わりました。国土交通省の公表資料によると、これまで「4号建築物」として構造関係の審査が省略できていた建築物の区分が見直され、多くの一般的な木造2階建て住宅は「新2号建築物」に分類されます。新2号建築物は、都市計画区域内かどうかにかかわらず、建築確認・検査の対象となり、確認申請の際には構造関係規定や省エネ基準に関する図書の提出が新たに必要になりました。
これに伴い、木造平屋建てかつ延べ面積200平方メートル以下の「新3号建築物」では、都市計画区域内などに建築する場合に建築確認・検査が必要になる一方、都市計画区域外であれば引き続き審査が省略される場合があります。
この改正により、着工前の確認申請にかかる期間や必要書類が、改正前より増える可能性があります。スケジュールを立てる際は、契約する工務店や設計者に、現在の制度に基づく申請期間の見込みを確認しておくと安心です。
地盤調査と地盤改良
建物を建てる前には、地盤の強さを調べる地盤調査が行われます。調査の結果、地盤が軟弱と判断された場合は、基礎工事の前に地盤改良工事を行います。
地盤改良が必要になると工期と費用にどう影響するか
地盤改良の要否や工法は、調査結果と建物の重さ・規模によって異なります。改良が必要になった場合、その分の工期と費用が追加で発生します。地盤に関する費用は土地ごとに条件が異なるため、一般的な金額を示すことはできません。契約前の段階で、地盤調査の実施時期と、改良が必要になった場合の概算費用の考え方について確認しておくことをおすすめします。
地縄張り・地鎮祭・近隣挨拶
着工が近づくと、次のような準備が行われます。
- 地縄張り:敷地内に、建物が建つ位置をひも等で示す作業です。実際の建物の大きさや配置を、施主が現地で確認できる機会になります。
- 地鎮祭:工事の安全を祈願する儀式です。行うかどうかは施主の判断によるもので、地域や建築会社によっては簡略化したり行わなかったりする場合もあります。
- 近隣挨拶:工事中は車両の出入りや音が発生するため、近隣への事前の挨拶が行われるのが一般的です。工務店が代行する場合と、施主自身も同行する場合があります。
地縄張りで施主が確認したいこと
地縄張りの際は、次の点を確認しておくと安心です。
- 隣地や道路との距離感が想定どおりか
- 駐車スペースが図面どおりに確保できているか
- 窓の位置と隣家の窓・視線の関係
図面上では気づきにくい距離感の問題も、現地で確認することで把握しやすくなります。
豪雪地帯における着工時期の考え方
国土交通省の豪雪地帯の指定資料によると、島根県邑南町は全域が「豪雪地帯対策特別措置法」に基づく豪雪地帯に指定されており、気候区分としては日本海側気候に含まれます。
積雪の多い時期に基礎工事や屋根工事などの屋外作業が重なる場合、天候によって作業が計画どおりに進みにくくなる可能性があります。具体的にどの程度スケジュールに影響するかは、その年の気象条件や現場の状況によって異なるため一概には言えませんが、積雪期をまたぐ工程がある場合は、余裕を持ったスケジュールについて事前に工務店へ相談しておくとよいでしょう。
着工後の工事工程を順番に解説
ここからは、実際に工事が始まってからの工程を、順を追って説明します。
基礎工事
地盤調査・地盤改良のあと、建物を支える基礎をつくります。鉄筋を組む「配筋」、型枠の設置、コンクリートの打設、養生という流れで進みます。
配筋の段階でしか見られないもの
配筋は、コンクリートを流し込んだあとは目視できなくなる工程です。鉄筋の間隔や太さ、かぶり厚(鉄筋を覆うコンクリートの厚み)などは、コンクリート打設前の配筋検査で確認されます。この検査は、多くの場合、施工会社や第三者機関によって行われます。基礎は建物を長期間支える重要な部分であるため、検査の実施時期や内容について、事前に確認しておくと安心です。
建方・上棟
基礎の上に、柱や梁などの骨組みを組み立てる工程を「建方」、骨組みが完成し屋根の最も高い部分(棟木)を取り付けることを「上棟」と呼びます。プレカット(工場で加工済み)された木材を、クレーンなどを使って短期間で組み上げていきます。
上棟式は必ず行うものなのか
上棟式は、無事に骨組みが組み上がったことを祝う儀式です。地鎮祭と同様、行うかどうかは施主の判断によるもので、必ず行わなければならないものではありません。地域や建築会社の慣習によって、簡略化されたり省略されたりすることもあります。行う場合の内容や費用感は、工務店に確認するとよいでしょう。
屋根・外装工事とサッシの取り付け
骨組みが完成すると、雨風から建物を守るために屋根の施工とサッシ(窓枠)の取り付けが行われます。その後、外壁の下地・仕上げ工事に進みます。屋根とサッシの施工が完了することで、建物の内部が雨の影響を受けにくくなり、内部工事に移行しやすくなります。
断熱・気密・下地工事
外部が仕上がると、断熱材の施工や気密処理、電気配線・給排水管の下地工事が行われます。
壁を塞ぐ前が最後の確認機会になる工程
断熱材の施工状態や配線・配管の位置は、石膏ボードで壁を塞いでしまうと、その後は目視で確認できなくなります。断熱・気密の施工に関する確認方法(現場でのすき間の有無の確認や、気密測定を実施するかどうかなど)は施工会社によって異なるため、契約前後に確認しておくとよい項目の一つです。壁を塞ぐ前のこの段階は、施主が現場で確認できる数少ない機会でもあります。
内装・造作工事
石膏ボードの施工後、クロス(壁紙)貼り、フローリングの施工、建具・棚・階段などの造作工事が進みます。この工程は、大工をはじめとした各職人の手作業による部分が多く、仕上がりの質に直結します。
設備工事・仕上げ・クリーニング
キッチン、浴室、トイレ、洗面台などの住宅設備が設置され、照明やコンセントなどの電気設備の取り付けも行われます。すべての工事が完了したら、クリーニングを行い、竣工検査に備えます。
外構工事
駐車場、フェンス、植栽などの外構工事は、建物本体の工事と並行して進む場合と、引き渡し前後に行う場合があります。
外構を後回しにしたときに起きやすいこと
外構の打ち合わせを後回しにすると、駐車スペースの広さや動線、隣地との境界の扱いなどが、引き渡し直前になって決まっていないことがあります。外構は建物本体の予算とは別枠で考えられることも多いため、早い段階で予算配分を含めて検討しておくと、直前になって慌てにくくなります。
完成から引き渡しまでの流れ
建物が完成に近づくと、複数の検査と手続きを経て引き渡しに至ります。
中間検査・完了検査という法定の検査
建築基準法に基づき、工事の一定の段階で「中間検査」、工事完了後に「完了検査」が行われます。これらは、建築確認を受けた内容どおりに工事が行われているかを、特定行政庁や指定確認検査機関が確認するものです。完了検査に合格すると「検査済証」が交付されます。
なお、前述のとおり2025年4月の改正建築基準法により、木造2階建て住宅の多くが分類される「新2号建築物」は、原則としてすべての地域で建築確認・検査の対象となりました。中間検査の対象となる工程は地域(特定行政庁)によって定めが異なるため、詳細は契約する工務店や検査機関に確認することをおすすめします。
中間検査と完了検査の違い
| 項目 | 中間検査 | 完了検査 |
|---|---|---|
| 実施時期 | 工事の特定の工程が完了した時点 | 工事完了後 |
| 目的 | 指定された工程が基準どおりに施工されているかの確認 | 建物全体が確認済みの内容どおりに完成しているかの確認 |
| 交付されるもの | 中間検査合格証 | 検査済証 |
| 対象範囲 | 特定行政庁が指定する工程・建築物 | 建築確認を受けたすべての建築物(新3号建築物の一部を除く) |
これらの法定検査は建築基準法への適合を確認するものであり、内装の仕上がりの美観や細かな不具合まで保証するものではない点には注意が必要です。仕上がりの確認は、次に説明する竣工立会いで行います。
竣工立会い(施主検査)
法定の検査とは別に、施主自身が図面・仕様書どおりに仕上がっているかを確認する「竣工立会い」が行われるのが一般的です。この場で気になる点があれば、引き渡し前に修正を依頼します。
竣工立会いのチェックリスト
- 各部屋のドア・引き戸の開閉に問題がないか
- 窓・サッシの開閉と鍵の動作
- コンセント・スイッチの位置と数が図面どおりか
- クロスや床材に傷・汚れ・浮きがないか
- 水回り設備(給排水・換気扇など)の動作確認
- 収納の建具・棚板の動作確認
- 図面と異なる箇所がないか
- 鍵・取扱説明書・保証書一式が揃っているか
すべてを一度に確認するのは難しいため、事前にチェック項目をリスト化しておき、気になった点はその場でメモしておくと、後日の確認がしやすくなります。
引き渡しと当日の手続き
竣工立会いで問題がなければ、鍵や書類の引き渡しが行われます。
引き渡し前後に必要になる主な手続き
- 建物表題登記・所有権保存登記
- 火災保険・地震保険の加入
- 住宅ローンの本審査完了・金銭消費貸借契約(住宅ローンの契約)
- ライフライン(電気・ガス・水道)の使用開始手続き
- 引っ越し・住所変更に関する各種手続き
登記や保険に関する具体的な手続きの流れは、金融機関や司法書士など専門家に確認しながら進めるのが確実です。
支払いと住宅ローンのタイミング
工事代金の支払いは、契約時・着工時・上棟時・引き渡し時など、複数回に分けて行われるのが一般的です。工事期間中にまとまった支払いが発生する場合、住宅ローンの実行前であるため「つなぎ融資」などの仕組みを利用することがあります。支払いのタイミングと回数、金額の配分は、契約する工務店や金融機関によって異なるため、契約前に具体的なスケジュールを確認しておくことが重要です。
工期が延びる主な理由と、遅れたときの考え方
計画どおりに進むことが理想ですが、工期が延びる可能性がある要因も把握しておくと、心づもりがしやすくなります。
工期に影響しやすい要因
天候・地盤・仕様変更・資材と人手
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 天候 | 長雨や積雪などにより、屋外作業が計画どおりに進まないことがある |
| 地盤 | 調査後に想定外の改良が必要と判明する場合がある |
| 仕様変更 | 着工後の間取りや仕様の変更は、設計のやり直しや資材の再手配を伴うことがある |
| 資材・人手 | 資材の納期や職人の手配状況によって、工程が前後することがある |
遅れが分かったときに確認したいこと
工期に遅れが見込まれる場合は、次の点を工務店に確認しておくと状況を把握しやすくなります。
- 遅れの原因と、今後の見通し
- 引き渡し予定日への影響の有無
- 仮住まいが必要な場合の対応
- 住宅ローンの実行や引っ越しスケジュールへの影響
よくある失敗とよくある誤解
よくある失敗:変更のタイミングを逃す
内装や設備の仕様変更は、発注や施工が進んだ工程に入ってからでは対応が難しくなります。たとえば、断熱・気密の下地工事や造作工事が始まったあとにコンセントの位置を変えたい、といった要望が出ると、追加費用や工期への影響が生じやすくなります。変更を希望する可能性がある項目は、早い段階でリストアップし、どの工程までなら変更可能かを確認しておくと、こうした失敗を防ぎやすくなります。
よくある誤解:完了検査に通れば不具合はない/工期が短い工務店の方が優秀
完了検査は建築基準法への適合を確認するものであり、内装の仕上がりや細かな施工品質のすべてを保証するものではありません。仕上がりの確認は竣工立会いで別途行う必要があります。また、工期の長さだけで施工品質を判断することもできません。基礎の養生期間や造作工事など、短縮が難しい工程があるためです。工期を確認する際は、単純な日数だけでなく、それぞれの工程にどのような理由でその期間が設定されているかを聞いてみるとよいでしょう。
施主が工事期間中にやること【チェックリスト】
着工前・工事中・引き渡し前のチェックリスト
着工前
- 最終仕様・変更可能期限の確認
- 建築確認申請のスケジュール確認
- 近隣挨拶の実施者・時期の確認
- 地鎮祭・地縄張りの日程確認
工事中
- 配筋検査・上棟時の現場確認(可能な範囲で)
- 断熱・気密工事完了前(壁を塞ぐ前)の現場確認
- 工事の進捗と予定どおりに進んでいるかの確認
- 仕様変更がある場合は早めに相談
引き渡し前
- 竣工立会いの日程確認とチェックリストの準備
- 登記・保険・住宅ローン契約の手続き状況確認
- 鍵・保証書・取扱説明書一式の受領確認
- アフターメンテナンスの連絡先・内容の確認
現場との関わり方(見学・差し入れ・連絡方法)
現場に頻繁に通う必要はありませんが、まったく行かないのも工事の様子を把握しにくくなります。工程の節目(配筋検査前、上棟時、壁を塞ぐ前など)に合わせて、事前に工務店へ連絡したうえで訪問するという関わり方が現実的です。
現場を見るときに気をつけたいこと
- 事前に訪問の連絡を入れる(現場は安全管理のうえで作業が行われているため)
- ヘルメットの着用など、現場のルールに従う
- 差し入れをする場合は、作業の邪魔にならない時間帯を選ぶ
- 気になる点はその場で職人に直接伝えるのではなく、工務店の担当者を通して確認する
島根県邑南町など積雪地域で新築工事を行う際に確認しておきたいこと
邑南町を含む島根県中山間部の気候的な特徴
国土交通省の豪雪地帯指定に関する資料によると、島根県邑南町は全域が「豪雪地帯対策特別措置法」に基づく豪雪地帯に指定されています。気候区分としては日本海側気候に含まれます。具体的な年間積雪量や気温などの詳細な気象データについては、気象庁など専門機関の公開情報を個別に確認することをおすすめします。この記事では、豪雪地帯に指定されているという事実のみを前提に、一般的な注意点を整理します。
工期のスケジュールを立てるときの考え方
積雪の多い時期に、屋根工事や外構工事など屋外での作業が重なる工程がある場合、天候によって作業が計画どおりに進みにくくなることがあります。どの程度影響するかはその年の気象条件によって異なるため、一概に「何日遅れる」と断定することはできません。積雪期をまたぐスケジュールになりそうな場合は、契約前の段階で工務店に、天候による工程調整の考え方を確認しておくと安心です。
土地探し・着工時期を検討している人への視点
これから土地探しや着工時期を検討する場合、次のような点を確認しておくと、後々のスケジュール調整がしやすくなります。
- 検討している土地が積雪の影響を受けやすい立地かどうか(道路状況、除雪の状況など)
- 着工時期を積雪期の前後にずらせる余地があるか
- 積雪期の工事について、契約する工務店がどのような考え方で進めているか
地域による建築条件の違いは、土地や年によっても異なるため、具体的な内容は個別に確認することが重要です。
よくある質問(FAQ)
新築工事は着工から引き渡しまでどれくらいかかりますか?
木造2階建ての一戸建てで、着工から引き渡しまでおおむね4〜6か月程度が一般的な目安とされています。ただし、建物の規模や仕様、地盤の状態、天候などによって変わるため、契約する工務店に個別の見込みを確認することをおすすめします。なお、既製品を使わず無垢材を使った加工を多く行う工務店では、これより長めの工期になる傾向があります。原田建設では、こうした加工の工程が多いことから、4〜8か月程度を目安としています。
上棟とは何ですか?
上棟とは、柱や梁などの骨組みが組み上がり、屋根の最も高い部分(棟木)を取り付けることをいいます。建方によって骨組みが完成した状態を指し、多くの場合、短期間(1〜2日程度)で行われます。
地鎮祭や上棟式は必ず行う必要がありますか?
どちらも必須ではなく、行うかどうかは施主の判断によります。地域や建築会社の慣習によって、簡略化されたり行われなかったりすることもあります。行う場合の内容や費用については、工務店に確認するとよいでしょう。
中間検査と完了検査はどう違いますか?
中間検査は、工事の特定の工程が完了した時点で行われる検査で、完了検査は工事完了後に建物全体が確認内容どおりに仕上がっているかを確認する検査です。どちらも建築基準法への適合を確認するもので、内装の仕上がりなどを保証するものではありません。
着工後でも間取りや仕様は変更できますか?
工程によって変更できる範囲は異なります。断熱・気密工事や造作工事が始まる前であれば対応できる場合もありますが、発注済みの資材や進行済みの工程に関わる変更は、追加費用や工期への影響が生じやすくなります。変更を希望する可能性がある項目は、早い段階で工務店に相談することをおすすめします。
工事中に現場を見に行ってもよいのでしょうか?
見学自体は問題ないことが多いですが、現場は安全管理のうえで作業が進められているため、事前に工務店へ連絡したうえで訪問するのが望ましい関わり方です。配筋検査前や上棟時、壁を塞ぐ前など、工程の節目に合わせて確認する方法が現実的です。
工事代金はいつ支払うのですか?
契約時・着工時・上棟時・引き渡し時など、複数回に分けて支払うのが一般的です。住宅ローンの実行前に発生する支払いについては、つなぎ融資などの仕組みが利用されることがあります。具体的な支払い時期・金額は契約内容によって異なるため、契約前に確認しておくことが重要です。
積雪の多い地域で新築工事をする場合、工期に影響はありますか?
積雪の多い時期に屋外作業が重なると、天候によって計画どおりに進まないことがあります。ただし、影響の程度はその年の気象条件や現場の状況によって異なるため、一概には言えません。積雪期をまたぐスケジュールになりそうな場合は、事前に工務店へ工程調整の考え方を確認しておくとよいでしょう。
まとめ
- 新築住宅の工事は、着工前の準備 → 基礎工事 → 建方・上棟 → 屋根・外装 → 断熱・内装 → 設備・仕上げ → 各種検査 → 引き渡しという順番で進みます。
- 着工から引き渡しまでの期間は、木造2階建てでおおむね4〜6か月程度が一般的な目安ですが、規模や仕様、地盤、天候によって変わります。無垢材を使った加工の多い施工方法の場合は、これより長めの工期になる傾向があります。
- 断熱・気密工事など「壁を塞ぐ前」にしか確認できない工程があるため、変更や確認は早めのタイミングで行うことが重要です。
- 中間検査・完了検査は建築基準法への適合を確認するものであり、仕上がりの確認は別途、竣工立会いで行う必要があります。
- 島根県邑南町など積雪の多い地域では、積雪期をまたぐ工程がある場合、天候による工程調整の考え方を事前に確認しておくと安心です。
読者タイプ別の次の行動
これから家づくりを始める人 予算と希望条件を家族で整理し、優先順位をつけておくと、その後の打ち合わせがスムーズになります。
土地探し中の人 土地の価格だけでなく、建物本体・外構・地盤改良などを含めた総予算で検討することをおすすめします。
契約前・着工前の人 最終仕様の変更可能期限、建築確認申請の見込み期間、支払いスケジュールを確認しておきましょう。
着工後の人 断熱・気密工事などの「壁を塞ぐ前」の工程を意識し、気になる点は早めに工務店へ相談しましょう。
島根県や広島県北部など積雪のある地域で検討している人 検討している土地の立地条件や、積雪期をまたぐ工程がある場合の工務店の考え方を、契約前に確認しておくとよいでしょう。



