断熱と遮熱の違いとは

断熱と遮熱の違いとは

“熱”を知る

熱に対応する素材とは

断熱材を入れたはずなのに夏に熱く、冬は寒い。
それは、断熱材だけでは対応できない熱があるからです。

宇宙=マイナス100℃より寒く、100℃以上暑い場所

家を熱くする「熱」。熱には、「3種類の熱」があります。それは、伝導熱、対流熱、輻射(ふくしゃ)熱の3つです。では、どのように家に影響するか、下記図をご覧ください。

熱の伝わり図

家が熱くなる原因のNo.1は輻射熱(放射熱)

断熱材の限界

家を最も熱くさせるのは輻射熱です。
暖房で体の芯から温まるのは、遠赤外線の暖房ですが、太陽光はまさにそれで、太陽光が当たれば、あらゆる物質が熱を発します。
家の屋根、壁も熱を帯び、天井、壁、床とすべてが熱を発して(放射熱)いきます。家の温度調整で最も使われる素材が断熱材ですが、断熱材を入れたら温度が変わらないかといえば、そんなことはありません。素材(下記写真)を見ればわかりますが、とっても温かくなりそうだと思いませんか?

断熱材は、フカフカの綿のような見かけの「繊維系」か、発泡スチロールの板のような「発泡プラスチック系」です。
いずれも空気の層で熱を伝わりづらくするもので、完全に遮断するわけではありません。また、一度熱が伝わるとその熱は抜けづらくなります。

断熱材は熱が「伝わりにくい」だけ

断熱材をいれたけど、どうも夏は暑いし冬は寒い・・

我が家は、断熱を入れているから、夏の暑さも冬の寒さも大丈夫じゃないか?とお考えの方もおられるでしょう。これが、全然大丈夫ではないのです。下の図をご覧ください。

断熱材は、輻射熱の90%を吸収する

→断熱材は、輻射熱の90%を吸収する

朝~昼
太陽で温めらた屋根や壁からの輻射熱(放射熱)は断熱材を90%通過するが、断熱素材のため、じわじわとしか熱が伝導しないので、室内は急には暑くなりません。
昼から夕方
断熱材にこもった熱がじわじわと浸透してくるため、時間の経過とともに室内もじわじわと暑くなります。
夕方から夜
断熱材にこもった熱がじわじわと浸透しているため、室内は暑いまま。夜になってまわりが涼しくなっても、熱が逃げづらい状態が続きます。

 

つまり、断熱では輻射熱は防げない

断熱の家は、ウールをたくさん着込んだ人と同じ

断熱材は、「物理・化学的物性により熱移動・熱伝達を減少させるもの」です。断熱材を見たことのある人はピンとくるかもしれませんが、一般的によく使われているフカフカの綿のような見かけのグラスウールや、発泡スチロールの板のようなもの(硬質ウレタン等)がそうです。

断熱材は、太陽の電磁波によってあたためられた屋根や外壁から伝わってくる熱やあたたかい空気を断熱材の内部に取り込むことによって、室内への熱の伝達・移動を減らしたり、遅らせています。

しかし、時間の経過とともに温度は内部へと伝達するのです。

断熱から遮熱の時代へ

遮熱とは「99%反射」。つまり、「はじき返す!」

熱を99%反射する「遮熱」

99%熱を反射遮熱材リフレクティックスは、断熱材とは異なり、太陽光で温められた屋根や壁の輻射熱を99%反射します。

また、構造は、エアキャップ(俗にいうプチプチ)の両面にアルミシートを圧着させたものなので遮熱材内部に熱を溜め込むということは一切ありません

リフレクティックス
リフレクティックスは、熱の伝導や移動を減らしたり遅らせたりして室内環境を保とうといった断熱材とは異なり「熱を反射させて遮る」ことで室内環境を快適にする素材です。
夏は、太陽からの輻射熱を防ぎ、部屋のエアコンの冷気を外に漏らしません。冬は冷気を防ぎ、部屋の暖房の暖気を外に漏らしません。

夏の空調効果
冬の空調効果

夏も冬も空調効果を逃がさない!

外からの熱を反射するだけでなく、部屋の内部の空調で快適になった効果も部屋内部に反射することで外に逃がしません。
夏でも冬でも効果抜群の遮熱材リフレクティックスです。遮断工法省エネ率は63%なので、例えば夏のエアコンなら能力が37%で済む計算になります。

空調効果冷房
空調効果暖房

結露・カビ対策にも最適!

結露カビ従来の発泡系断熱材だと、多孔質と云われる「空気の微小孔」に湿気が蓄積されやすく、緩和状態になると水(結露)となります。
しかし、リフレクティックスは湿気や蒸気の貫通を防ぐため、結露が発生しません。高温多湿な環境の場合、カビ対策にも効果的です。

 

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